20190818-1
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音を頼りに球を転がして打ち合う卓球「サウンドテーブルテニス(STT)」のダブルス大会が18日、津市一身田大古曽の三重県身体障害者総合福祉センターであった。視界を遮るアイマスクをした人と、晴眼者がペアになり、県内外の48人が腕を競った。
STTに使うのは、小さな金属の球が入ったピンポン球で、転がすと音がする。ラバーの貼っていないラケットを使い、球を転がして卓球台とネットの隙間を通らせる。
大会は視覚障害者と健常者の親睦を深めることなどを目的に開かれ、今年で8回目。参加者はコースを打ち分けたり、鋭い球を打ったり、熱戦を繰り広げた。
ログイン前の続き森沢吉行さん(58)の視力は光が感じ取れるほどだが、球が平面上を動くSTTは視覚障害者にとってイメージしやすいスポーツだという。「スポーツをきっかけに視覚障害者のことを知ってもらえれば」
晴眼者の稲毛洋子さんは障害者の伊藤雅彦さん(55)とペアを組んで出場した。「いかにネットにひっかけずに速いサーブを打つかなど、奥の深いスポーツで楽しいです」と笑顔で話した。(甲斐江里子)