SSピンポン

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20170226 

毎日新聞2017年2月26日 彩人旬人

エンジョイSSピンポンクラブ代表 村井正治さん /三重

一緒にスポーツ楽しんで 村井正治さん(71)

 県内の視覚障害者らが、障害の有無にかかわらず誰でも参加できる「SSピンポン」の普及に取り組んでいる。「SS」は「生涯」「スポーツ」の頭文字で、エンジョイSSピンポンクラブ代表の村井正治さん(71)=伊勢市=は、視覚障害者向けの全国卓球大会(弱視男子の部)で優勝した実力者。「一緒にスポーツを楽しんで」と呼び掛けている。【新井敦】


 電気店を経営していた53歳の時、車を運転中に交通事故に遭った。ハンドルが顔面に激突し、左目は光を感じるだけ、右目はわずかにボーッと見える程度になってしまった。腰や足にも重傷を負い、車椅子生活に。一時は「生きる望みがない」と思い詰めたが、長年趣味にしていたフォークダンスの仲間に励まされてリハビリを続け、歩けるまでに回復した。

 障害があってもできる仕事を目指し、神戸市のマッサージ専門学校へ。そこで視覚障害者向けの卓球競技「サウンドテーブルテニス(STT)」を初めて知った。

 STTは視覚障害者が参加できるようにした卓球。金属球入りのボールと、フレームで一部を囲んだ専用卓球台、ラバーのない木製ラケットを用い、音を頼りにラケットで打ち合う。ボールは転がして、中央に張ったネット下の隙間(すきま)を通す。障害の程度によるプレーの差をなくすため、試合では全員がアイマスクを着ける。

 「やってみると、全盲の人にかなわなかった。悔しかったが、体を動かす面白さを感じた」

 学校を卒業し、伊勢に戻ってからも、マッサージ治療院の仕事をしながら、練習にのめり込んだ。週に1回、専用卓球台のある伊勢市福祉健康センターのほか、津、四日市市に出かける。

 ただ、県内の競技人口は少なく、約80人。「健常者も含め、仲間を増やしたい」と、2015年にエンジョイSSピンポンクラブを設立した。

 SSピンポンも音の出るボールを転がして打ち合う。STTは正式競技としてルールが厳格だが、SSピンポンは一般の卓球台も使うことができ、単純にプレーを楽しめるようにルールを緩やかにした。

 卓球台に簡単に取り付けられるネットやフレームなどの手作り器具を考案。学校など各地で体験会を企画し、SSピンポンならではの魅力を紹介している。3月20日には3回目の県大会を津市の県身体障害者総合福祉センター体育館で開く。当日は見学自由。

 「体を動かして健康維持につながり、いろいろな人と交流できる。ぜひ、たくさんの人に知ってほしい」。競技人口1万人が目標だ。

 <メモ>

むらい・しょうじ

 2016年、第13回全国サウンドテーブルテニス大会弱視男子の部で優勝。SSピンポンのルールは、ホームページで紹介している。


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2017/2/26


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